平日に忙しく仕事をしている人のなかには、休日に「寝だめ」をするのが楽しみな人も多いでしょう。

たっぷり時間がある休日にいつもより多めに睡眠を取ることで、何とか体調を戻そうというわけです。

「休日の寝だめはよくない」とも言われますが、私は、そんなことはないと思っています。

理想を言えば、平日に夜遅くまで長時間労働をしないことに尽きます。

とは言え、現実には、そんなことを言っていられないほど忙しい人だっているはずです。

そういう人にとって、健康を守る砦は、休日の寝だめしかないでしょう。少しでも多く寝ることで、副感神経を優位にし、休を修復するのは意味のあることだと
思います。

寝だめをする人は、しない人より、抑うつや不眠になりやすいという報告もあるようです。

しかし、だからといって寝だめはよくないと禁止すると、おそらく抑うつや不眠どころか、免疫力が落ちて大きな病気をしてしまうに違いありません。

寝だめをする人が、しない人よりも抑うつや不眠になりやすいとすれば、寝だめをせざるを得ないような平日の忙しさやストレスそのものが、主たる原因だと言っていいと思うのです。

確かに、自律神経のリズムは乱れます。1週間、朝から日中にかけて交感神経がフルに働いていたのに、お昼すぎまで寝て過ごせば、午後まで副交感神経が優位になります。

ですから月曜日には、体全体がだるくなりがちなのですが、それでも病気になるよりましです。

寝だめは、疲れをためないためのベストの策ではないけれども、次善の策として、疲れから病気に進ませないためのストッパーの役割を果たしているでしょう。

寝だめをせざるを得ない人は、すればよいのです。

ただ、その状態のまま40代、50代を迎えると必ず病気になります。ですから、できるだけ早いうちから、「寝だめをしなくても済む仕事能力、仕事のスタイル」を身につけ、疲れをためない生活をするように挑戦してみてください。

言うまでもありませんが、普段からストレスもなく、交感神経が緊張することもあまりないラクすぎる生活をしている人は、寝だめをすると疲れやすさを助長するだけです。休日こそきちんと起きて、できるだけ活発に活動するようにしたほうがよいでしょう。






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